洗顔の注意点
洗顔は、肌の汚れを落として次に使う化粧水や美容液の浸透を高める重要なステップですが、やり方を一歩間違えると、かえって肌トラブルを引き起こす原因になってしまいます。
美肌を保つために絶対に守っていただきたい「3つの最重要注意事項」と、その理由を詳しく解説しますね。
1. 「きめ細かいクッション泡」で、摩擦を徹底的にゼロにすること
【注意点】
洗顔料はしっかりと泡立て、手のひらや指が直接顔の肌に触れないよう、「泡のクッション」を転がすように優しく洗ってください。
【理由】
肌の表面(角質層)は、わずか0.02mm(ゆで卵の薄皮程度)しかありません。手が直接肌に触れてゴシゴシと擦ってしまうと、この繊細な角質層が傷つき、肌のバリア機能が破壊されてしまいます。
バリア機能が低下すると、肌内部の水分が蒸発しやすくなって乾燥が進むだけでなく、紫外線や雑菌などの外部刺激を受けやすくなり、ニキビや赤み、将来のシワ・たるみの原因になります。
十分な泡があれば、泡そのものが持つ「界面活性作用」と「毛細管現象」によって、擦らなくても汚れを吸着してくれます。「汚れは泡に吸わせるもの」と覚えておきましょう。
2. すすぎは必ず「30〜32℃前後のぬるま湯」で行うこと
【注意点】
シャワーの温度(38〜40℃)のまま顔をすすいだり、逆に冷水で締めようとしたりせず、触ったときに「ぬるい(どちらかといえば少し冷たく感じる)」と感じる30〜32℃の温度ですすいでください。また、シャワーを直接顔に当てるのはNGです。
【理由】
肌の潤いを保っている成分の一つに「皮脂」があります。皮脂は肌の水分蒸発を防ぐ天然のクリームですが、30℃以上の温度で溶け出す性質を持っています。
体を入浴させるような38℃以上の熱いお湯で顔をすすぐと、肌に必要な潤い(必要な皮脂や細胞間脂質)まで過剰に洗い流されてしまい、深刻な乾燥肌(インナードライ)を招きます。
逆に、冷水すぎると毛穴が引き締まって汚れが落ちにくくなるほか、洗顔料の成分が肌に残りやすくなります。
なお、シャワーの水圧を直接顔に受けることも、1で述べた「摩擦・刺激」に該当し、たるみや乾燥の原因になるため、必ず手のひらに水を溜めて優しく肌になじませるようにすすいでください。
3. 洗顔の時間は「すすぎを含めて1分〜1分半以内」にとどめること
【注意点】
クレンジングや洗顔料を肌に載せている時間は、長くても1分程度(すすぎを合わせても1分半以内)に収めてください。毛穴の汚れを落としたいからといって、何分も泡を載せたままマッサージするのは厳禁です。
【理由】
洗顔料には、油性の汚れを落とすために「界面活性剤」が含まれています。これは汚れを落とすために不可欠な成分ですが、肌にとっては少なからず刺激物でもあります。
長時間、洗顔料の泡を肌に載せたままでいると、界面活性剤が汚れだけでなく、肌のバリア機能を構成する「セラミド」などの細胞間脂質まで溶かし出してしまいます。
洗顔後に肌がつっぱる感覚がある場合は、洗顔料が強すぎるか、あるいは肌に載せている時間が長すぎるサインです。
皮脂分泌の多い「Tゾーン(おでこ・鼻)」から泡を載せ、乾燥しやすい「Uゾーン(頬・口元)」は最後にサッと泡をなじませる程度にすると、肌の潤いを守りながら不要な汚れだけを適切に落とすことができます。